筒井康隆ー言語姦覚
第132冊目も筒井康隆が続きます。こちらも非常におすすめのエッセイ「言語姦覚」を紹介します。
残念ながらAmazonだと画像がないですねー。
えーこの「言語姦覚」、本屋で見て一目読みぼれして、すぐに買いました。なんといっても、冒頭の「現代の言語感覚の分析」が素晴らしいです。
私たちがよく口にしているであろう言葉、「あのですね」「どうも」「そうですね」「と言いたい」「よろしいんじゃないですか」「べつに」「ひとことで言って」「とでも言うのだろうか」「前向き」などが、使用シーン、使用するときの感情ごとに分析してあるのです。それを書いた文章も非常に面白いです。
そして、この本を買ったおかげで、マリオ・バルガス・リョサの「緑の家」を知りました。緑の家の紹介文をぜひ読んでみてください。必ず読みたくなること請け合いです。
A型社会の弊害、タンク・タンクロー讃、オールタイムベスト10など、読みどころが満載です!
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