3回以上読んだ文庫本を紹介

3回以上読んで本棚に残した(売らなかった)上に、自炊して電子書籍化し、さらにもう1度電子データで読んだ文庫本を紹介します。

筒井康隆ー言語姦覚

第132冊目も筒井康隆が続きます。こちらも非常におすすめのエッセイ「言語姦覚」を紹介します。

残念ながらAmazonだと画像がないですねー。

えーこの「言語姦覚」、本屋で見て一目読みぼれして、すぐに買いました。なんといっても、冒頭の「現代の言語感覚の分析」が素晴らしいです。

私たちがよく口にしているであろう言葉、「あのですね」「どうも」「そうですね」「と言いたい」「よろしいんじゃないですか」「べつに」「ひとことで言って」「とでも言うのだろうか」「前向き」などが、使用シーン、使用するときの感情ごとに分析してあるのです。それを書いた文章も非常に面白いです。

そして、この本を買ったおかげで、マリオ・バルガス・リョサの「緑の家」を知りました。緑の家の紹介文をぜひ読んでみてください。必ず読みたくなること請け合いです。

A型社会の弊害、タンク・タンクロー讃、オールタイムベスト10など、読みどころが満載です!



★関連記事

マリオ・バルガス・リョサー緑の家:これぞ小説好きのための小説。

筒井康隆ー残像に口紅を:世界から文字が1文字ずつ消えていく。実験的おすすめ小説。