3回以上読んだ文庫本を紹介

3回以上読んで本棚に残した(売らなかった)上に、自炊して電子書籍化し、さらにもう1度電子データで読んだ文庫本を紹介します。

泉鏡花ー歌行燈・高野聖

第138冊目は、これも日本文学の名作、泉鏡花の「歌行燈・高野聖」を紹介します。
歌行燈・高野聖 (新潮文庫)
歌行燈・高野聖 (新潮文庫)

この本は泉鏡花の中・短編集で、表題の2作の他に、「女客」「国貞えがく」「売色鴨南蛮」が収録されています。

高野聖」はおそらく一番有名な話で、ちょっとしたホラーサスペンスです。山の中で出会った美しい女は何者なのでしょうか?夏の夜におすすめの一篇です。

そして、高野聖と双璧をなすといわれる「歌行燈」。こちらは中編です。落語のようによくある話ですが、テンポがよく、次の展開がどうなるのかと、ついつい先へ急いでしまいます。読み返しましたが、やはり表題の2作がおすすめです。

少しエロティックな泉鏡花の文章を楽しんでください。