第98冊目は、ジャン・コクトーの「怖るべき子供たち」を紹介します。
若い頃、夢中で読んだ本です。話の急展開が面白かったし、その頃の私からすれば、子どもとは思えない若い登場人物が面白かったのです。場所もおなじみのパリで、ラフィット街なんて出てくるので、ファッション感覚で読んでいました。
いま改めて読み返すとどうでしょう。昔、どこがあんなに面白かったんだからすぐには見つけられませんでした。登場人物も台詞も好きだったのですが、どこが好きだったのだろうと思います。熱病から冷めてみると・・・といった感じなのかもしれません。
この本は、若くてカミソリのようで残酷なあなたにおすすめします。