単行本の装丁でわかる本気
単行本の自炊をしていて、気づいたことがあります。
それは、単行本の装丁でどれだけ力を入れてつくられた本なのかよくわかるということです。
本の表表紙を解体すると、たいていは見返しに色のついた厚紙が出てきます。厚紙のことは見返し(遊び)というみたいです。
この厚紙の紙質や色が本によって本当にまちまちなんです。本の内容を考えてこの色を選び、さらにしおりの紐も見返しに合わせてこの色かーと感心することもあれば、既製服のようにあれこの本もしおりと見返しが同じだというものもありました。
何冊も解体していると、しおりの紐の色って標準色がいくつかあるんだなーとわかったりします。
そして、とびら。電子書籍だったら、カバーをあけたらいきなり目次でもいいのかもしれないけれど、紙の本にはたいていついていますね。
このとびらも力の入り具合が違うのです。イラスト+本のタイトルが一般的ですが、イラストがカラーだったり、表紙とは違うものだったり。はたまたとびら自体がなかったり。
今までスキャンしてきた中で一番力が入っていたなーと思う見返しは電通の曝露本です。電通本社のビルが見返しに入っているのですよね。だけど、ぴったりハードカバーに密着していてはがせませんから、スキャンはしていません。
紙の本っていろんな要素があって成り立っているんですね。