太宰治ー斜陽・人間失格・桜桃・走れメロス 外七篇
第128冊目は、太宰治の「斜陽・人間失格・桜桃・走れメロス 外七篇」を紹介します。
斜陽、人間失格、桜桃、走れメロス、など有名作品がてんこ盛りでお得な一冊です。
「斜陽」は、あの有名な書き出しの作品です。
朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、
「あ。」
と幽かな叫び声をお挙げになった。
「髪の毛?」
スウプに何か、イヤなものでも入っていたのかしら、と思った。
そして、太宰治といえば人間失格。
その昔、太宰治の映画を見たことがあります。そのときの題字が荒波をバックに白抜きで「人間失格 太宰治」でした。まるで、作品名ではなく、人間失格と烙印を押されたようで、思わず吹き出してしまったことを覚えています。
子どもより親が大事と思いたい、の「桜桃」。大人になってから読み返すと名作ですね。
最も有名な「走れメロス」、似た系統で「駆け込み訴え」も収録されています。
「富嶽百景」も好きですね。
富士には、月見草がよく似合う。