O・ヘンリーO・ヘンリ短編集(1)
第73冊目は、有名な短編集、O・ヘンリの「O・ヘンリ短編集(1)」を紹介します。
教科書にも載るくらい有名な短編ばかりが集まっている短編集です。サキと違って人にも勧めやすい短編集。
「警官と讃美歌」、「振子」は運命のスイッチがあるなら、それがカチッと切り替わる音が聞こえるように鮮やかな展開です。
最も有名だと思われるのはオチが秀逸な「善女のパン」。恋は魔物。
同じく恋ものでは、「アラカルトの春」が私は好きです。なぜなら、作者の視点が突然出てきて、小説の書き方指南というようなところから物語が始まるからです。
そして、英語の模試に出たときから原文で読もうと思っていた「緑の扉」。息をもつかせぬような急展開で物語の中へ入ります。この文章が突然英文和訳の試験で出たら驚きますよね。