3回以上読んだ文庫本を紹介

3回以上読んで本棚に残した(売らなかった)上に、自炊して電子書籍化し、さらにもう1度電子データで読んだ文庫本を紹介します。

幸田文ー回転どあ 東京と大阪と

第50冊目は、幸田文の単行本未収録エッセイ集「回転どあ 東京と大阪と」を紹介します。

ご紹介してきた幸田文の文庫本も、私が持っている全18冊のうち、もう15冊目になりました。残りが少なくなってきてさびしい限りです。

さて、このエッセイ集ですが、すべて新聞連載の短文です。文庫本のページにすると2ページにおさまるくらいの長さが一番多いです。

『にわとこ』の書き出しの文章「さくら草はいっかどのきれいな花をもつ。はこべはろくな花じゃない。」のちゃきちゃきした調子や、『試験』に出てくる「三月は・・・中略・・・若い人がぞわつく月」などの観察も健在です。

東京タワーができたころの連載をスカイツリーをながめながら、ぜひどうぞ。



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