第31冊目は、鶴見俊輔の「ひとが生まれる」を紹介します。
鶴見 俊輔
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この本のサブタイトルは「五人の日本人の肖像」です。
人間はいつ人間になるのか、社会の中の一人をいつ意識するのかを鶴見俊輔さんが集めて編んだ本です。
人間がいつ人間になるのかというのは、生きてから自然に覚えてきたこと、それだけではどうしても乗り越えることができないことが現れたとき、人がそれとかくとうして恐ろしさを乗り越えるとき、あたらしい自分が生まれるそうです。
個人としての自分、人と違う自分を意識するのも、ほんとうはこの頃ではないでしょうか。
もう絶版になっていて惜しいです。作者も書いていますが、若いうちに読んで欲しい本です。