3回以上読んだ文庫本を紹介

3回以上読んで本棚に残した(売らなかった)上に、自炊して電子書籍化し、さらにもう1度電子データで読んだ文庫本を紹介します。

ロレンスーチャタレイ夫人の恋人

第130冊目は、ロレンスの「チャタレイ夫人の恋人」を紹介します。

発刊当時は問題作とされた作品です。今読むと、それほど問題作とは思えません。時代背景の違いでしょう。

戦争によって下半身不随となった夫を持つチャタレイ夫人。結婚の秘密はセックスにあるのではない、と言い切る夫。妻はなんだかわからない不案にさらされます。

「なぜ現代の男女は本当に好き合うということがないのでしょうねえ?」

そして、気づくのです。27歳にして肉体の美と輝きを失い、老け込んでしまったことに。
日陰者ジュードあたりと合わせて読むと面白いかもしれませんね。