3回以上読んだ文庫本を紹介

3回以上読んで本棚に残した(売らなかった)上に、自炊して電子書籍化し、さらにもう1度電子データで読んだ文庫本を紹介します。

小林泰三ー玩具修理者

第129冊目は、小林泰三の「玩具修理者」を紹介します。

この本には「玩具修理者」と「酔歩する男」の2編がおさめられています。ホラー大賞「パラサイト・イヴ」と同じ頃に買いました。

玩具修理者」はオチが鮮やかなサスペンスホラーといったところです。
「酔歩する男」は、いわゆるタイムトラベラーものです。人生を何度でも繰り返すことに憧れる人もいるでしょう。でも、この作品を読んで、そういういいイメージはなくなってしまいました。受験生を何度でもやる。大事な記念講演の日にトラベルして、自分がつくったプレゼン資料を初めて見る。そんな経験たまりません。

平和な日常を送る人へおすすめの一冊です。