3回以上読んだ文庫本を紹介

3回以上読んで本棚に残した(売らなかった)上に、自炊して電子書籍化し、さらにもう1度電子データで読んだ文庫本を紹介します。

福永令三ークレヨン王国春の小川

第122冊目は、ユーモアとおいしさたっぷり、愛と冒険の物語「クレヨン王国春の小川」を紹介します。

学校の先生とそりが合わないことを悩む(いや、愚痴る)少女、和子が主人公です。先生と合わないと聞くと、なんだかパトロール隊長を思い出してしまいますが、このお話は底抜けに明るいので心配ありません。

学校の先生にもいろいろな人がいます。生徒もいろいろです。ウマが合う合わないは当然あります。この作品ではわかりやすく、丸顔の和子は顔が長い寺田先生とそりがあわないということになっています。そして、ウマが合う木村先生と写真集の写真を撮りにいったところから冒険が始まります。

いつの間にかクレヨン王国に迷い込んでしまう和子。自分がやったことが思いがけないシステム変更を起こしたことをしった和子は、春の小川支部隊員になって、トラブルを収拾しようとがんばります。

物語の中には、恋愛あり、そりの悪い先生とそっくりな顔の三日月様あり、いろいろです。人との付き合い方もいろいろ、何かにとらわれるということの恐ろしさを描きます。そして、食べ物がおいしそう・・・

たっぷり笑ってちょっぴり泣いて、でもハッピーエンド!
作品の中に出てくる春の小川の詩がとてもいいです。
底抜けにおすすめです!



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