第101冊目は、昨日の上巻に引き続いてスタンダールの「赤と黒」の下巻を紹介します。
スタンダール,小林 正
新潮社
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さて、下巻では、主人公のジュリヤンがいよいよパリの社交界にデビューします。マチルド嬢との恋のさやあてが面白いです。可愛さ余って難さ100倍となって絶交するところなんか、よくある話です。
ジュリヤンはいろいろなタイプの女に会うにつれ、レーナル夫人のよさ、純真さを改めて思いだします。
そして、恋のさやあてを繰り返したあげく、急展開したカタストローフが来るのです。こんなにも簡単に劇的な決着をするとは思いませんでした。