黒崎緑ーしゃべくり探偵
第82冊目は、黒崎緑の「しゃべくり探偵」を紹介します。これはサブタイトルに「ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険」とついているように、シャーロック・ホームズのパロディものです。
しゃべくり探偵―ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険 (創元推理文庫)
posted at 2012.5.21
黒崎緑を初めて読んだのは「ワイングラスは殺意に満ちて」でした。面白かったので、同じ作者の別の本も読んでみようと買ったのが、この本です。
さて、「しゃべくり探偵」ですが、なかなか面白いです。登場人物もホームズとワトスンにならって、和戸君と保住君です。二人は学生ですが、所属するゼミは守屋教授のゼミとモリアーティ教授を意識したネーミングです。
ゼミ旅行でロンドンに行って事件に巻き込まれる和戸君から話を聴いて、保住君が鮮やかに解決します。メインはロンドンでの事件ですが、ロンドンに行くため旅行資金を変なアルバイトでためる和戸君。変なアルバイトといえば赤毛同盟を思い出しますね。こんな風に4つの中編がからみあって、1冊の本になっています。
気軽に楽しく読めるのでおすすめです。関西のお笑いのりのホームズものと思えば間違いありません。
さらに、「しゃべくり探偵の四季」という続編が出ているようです。
しゃべくり探偵の四季―ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの新冒険 (創元推理文庫)
posted at 2012.5.21