3回以上読んだ文庫本を紹介

3回以上読んで本棚に残した(売らなかった)上に、自炊して電子書籍化し、さらにもう1度電子データで読んだ文庫本を紹介します。

スティーヴン・キングースタンド・バイ・ミー

第77冊目は、スティーヴン・キングの中編小説「スタンド・バイ・ミー」を紹介します。

恐怖の四季 秋冬編と題されている「スタンド・バイ・ミー」がどうも1冊目で、その続編が 春夏編の「ゴールデンボーイ」というのは何だか不思議な気がしますね。

さて「スタンド・バイ・ミー」ですが、映画で有名な『スタンド・バイ・ミー』と『マンハッタン奇譚クラブ』という二つの中編からなっています。

スタンド・バイ・ミー』は映画を見ていても見ていなくても楽しめる作品です。映画を見ていれば、あのシーンはここ書かれているのか、とさらに楽しめます。少年が大人になる秋ってどんなでしょうか。けんか相手でもこれだけはいってはならないのポイントは人によって異なります。本当の勇気とは何か、成長した後に貫いた信念で少年に何が起きたか、そういう点が読みどころと思います。

『マンハッタン奇譚クラブ』はふとしたことでメンバーに紹介された不思議な話をするクラブの話です。けれども、謎めいているのはクラブそのものやクラブメンバーではなくて、クラブで客を迎え入れているスティーブンズです。