吉野源三郎ー君たちはどう生きるか
第70冊目は、日本が誇る素晴らしい哲学書のひとつ、吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」を紹介します。
この本も連休中にじっくり読みたい本でもあり、プレゼントしたい本でもあります。
主人公は15歳の潤一君(あだ名はコペル君)。そろそろ身の回りだけではなく、その奥にある社会の仕組みも気になり出す年齢の少年に、叔父さんがものの見方、考え方のヒントを語る本です。
コペル君が体験にもとづいて、自分の頭で考え、悩んだことに対する叔父さんからの投げかけが「ノート」という形でまとまっていて、大人でも子どもでも楽しく読むことができます。そして、考えさせられます。
宇宙の中で自分はほんの一部なんだと思ったり、友達同士の関係で告げ口は嫌だと思ったり、でも、いじめられている子をかばうのには勇気がなかったり、月がなんで落ちて来ないのかと思ったり、いろいろな経験が思い出され、そのときの接し方次第で人の生き方は大きく変わるんじゃないか、そう思わせる本です。