乙一ーGOTH
第67冊目は、乙一のホラー小説「GOTH」を紹介します。
この本はもともと単行本で1冊だったのを文庫化にあたって、二分冊されたものです。「ZOO」も二分冊にされていますね。
名前がわかりにくいですが、夜の章とついている方が上巻で、僕の章とついている方が下巻です。
今読み返すと非常に気持ち悪い小説です。
殺人や死体、殺人者の心理、そういったものにひかれていく二人の高校生が主人公です。
もっとも語り部となる僕は容易に姿を現しません。殺人者とやりとりしたり危険な場面には何度も遭うのに、そこへ進んでいきます。
物語としての完成度は高いと思いますが、読む人を選ぶ小説です。
僕の章の方が気持ち悪いので、夜の章から読むといいと思います。