3回以上読んだ文庫本を紹介

3回以上読んで本棚に残した(売らなかった)上に、自炊して電子書籍化し、さらにもう1度電子データで読んだ文庫本を紹介します。

黒崎緑ーワイングラスは殺意に満ちて

第43冊目は、黒崎緑サントリーミステリー大賞の読者賞受賞作「ワイングラスは殺意に満ちて」を紹介します。

テレビドラマを先に見て展開が知りたくなって思わず買ってしまった本です。そのときの主役ソムリエは高岡早紀さん。フレッシュで、白いドレスを着てブドウ園にたたずむオープニングはぴったりでした。

そう、主役はレストラン「フィロキセラ」に勤めるソムリエなんです。ミステリなので、殺人事件に巻き込まれていく巻き込まれ型主人公。そこに高級ワインと淡い恋と嫉妬と驚きとがはさまって、素敵なディナーになった、そんな作品です。

あとがきのこぼれ話が面白いです。サントリーミステリー大賞応募作なのに、出てくるのは高いワインばっかりで、サントリーは取り扱っていないから、これは困った、だとか。