3回以上読んだ文庫本を紹介

3回以上読んで本棚に残した(売らなかった)上に、自炊して電子書籍化し、さらにもう1度電子データで読んだ文庫本を紹介します。

ロバート・A・ハインラインー夏への扉

第21冊目は、21世紀にも読みたい本ということで、ハインラインの「夏への扉」を紹介します。

私はSFを読むのが苦手ですが、そんな私でも面白くて一気に読めて、ファンになってしまったのがこの「夏への扉」です。

発明家が主人公の物語。今読むと、主人公の発明は一部実現していますね(製図CAD)。一緒に経営していた友人とその秘書にだまされて、会社の権利を取り上げられてしまった主人公は、自暴自棄になり、いっそのことあいつらがいない未来、いてもすごく年とってしまった未来へコールドスリープで行こうと決心します。
コールドスリープにも、未来へも、いつも一緒にいった猫のピート。
この猫が物語の中でとてもいい味を出しています。

主人公には例によっていろいろな災難が降りかかりますが、それを1つ1つはねのけていくところ、闘う時は闘うところ、手に汗を握って、応援しながら読みました。

読んだ後、必ず元気が出るという点でも大いにおすすめの一冊です。