3回以上読んだ文庫本を紹介

3回以上読んで本棚に残した(売らなかった)上に、自炊して電子書籍化し、さらにもう1度電子データで読んだ文庫本を紹介します。

幸田文ー番茶菓子

第14冊目は幸田文に戻って、エッセイ集「番茶菓子」を紹介します。

装丁も美しい講談社文芸文庫
「番茶菓子」は、○○の小品という章立てに分かれて、短いエッセイがつまっています。花、夏、きもの、・・・などなど。
この中で、強烈に記憶に残っているのが花の小品から、梅のエッセイです。

不義を働いた人を追い詰めた刑事。その決め台詞が、
奥さん。どこへ逃げたって、あなたのからだからは梅の花の匂いがするんですよ」
ちょっとどきっとし、印象に残ります。



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